12月1日、歌舞伎町のほてるで目覚めた。

昔の事を思い出す。

17才の頃家を飛び出して上京し初めて降り立った所が早朝の新宿だった。

切符を持っていなかった俺はアルプス広場で何時間も外へ出る術を考えていた。

朝だというのに構内は人だらけ。サラリーマン風の人、田舎じゃまず見かけない奇抜な服装の人、若い女の子男の子、カップル、幼い感じの女の子に声をかける気持ち悪いおじさん、汚い身なりの老人、生まれて初めて見た乞食(今で言うホームレス)!とにかくカルチャーショックだった!

渋谷から乗ったが切符を無くしたと言う俺に「君の言葉を信じよう」と切符を再発行してくれた国鉄の窓口の人には今でも感謝している。


ずらっと並びカチカチ鳴らす改札口を晴れ晴れとした気持ちで通り抜けた。

テレビドラマで見たことのある「新宿の目」を見た。ワクワクが止まらなかった。

間も無く改札から大きな人の波がやって来た。リーゼントにジーンズに革ジャン姿に紙袋ひとつの僕は流れに逆らうが諦めた。波に乗るしかなかった。通勤ラッシュに住友ビルまで押し流されたわけだ。


ジー~・シー~・カード


スタジオアルタのスクリーンで大音量で流れるタモリのアナウンス、ボロボロの包帯を巻いて道端に座り込んでハーモニカを吹いている傷痍軍人。

華やかで怪しい街は一日中歩いても飽きなかった。

夜になって歌舞伎町のゲームセンターで居眠りしてしまっていて、誰かが俺の手をさすっていた。知らないおじさんだった。宛てもなかった俺はそのおじさんとゲームをして遊んだ。


間を見て逃げ出した。とにかく走った。


新宿駅へ駆け込んだ。多くの人が行き交い華やかだった構内は薄暗く足の踏み場もないほどホームレスの寝床と化していた。


怖くてまた歌舞伎町へ走った。


オールナイトの映画館に駆け込んだ。やっていたのは「キャノンボール」だったがほとんど記憶もなく、掃除のおばさんに起こされた時は朝だった。


歌舞伎町の朝は刺激的で気分が良かった。

東京に居るという実感にワクワクが止まらなかった。




ひばりさんの時にお世話になったコマ劇場もなくなったし、東京で初めて食べた歌舞伎町の三色定食(焼きそばと天ぷらうどんとご飯だったかな?)も今は無くなって案内所になっててちょっと寂しいな。




「東京遠征新宿編」


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コメント
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時々ふっと…10代の頃ことを想い出したりします。
タケさんが上京された後ですが、18の時、飲み過ぎて朝まで寝ていたのが新宿駅の構内でした~f(^_^;

新宿は川村カオリちゃんの「金色のライオン」を想いだ出す街です。
bebe2号 * URL [編集] 【 2013/12/09 13:10 】
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この新宿駅の構内で寝るなんて危ないなぁー(≧∇≦)

金色のライオンは知らなかったんでYouTubeで聞いてみたけど、「あの頃のネオンは優しかった」みたいなフレーズがあるけど納得したね。

しかし、新宿も綺麗になりましたね。昔の怪しさはすっかり無くなってしまった感じ。変な人があんまりいないし。

きっとあれが良かったんだけどね。
キャラメル王子 * URL [編集] 【 2013/12/10 21:05 】
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