
ヤ ヤバい
運転席と助手席に人が乗り込む気配が…。
某ビルの地下駐車場に停めてあった電機屋の車らしきバンの荷台に作業服のまま忍び込み、仕事をさぼってたらうっかり寝てしまっていたらしい…。
荷台の俺に気付かず雑談しながらエンジンかけている。
いゃ~まいった…
すぐに謝って降ろしてもらう手もあるが、既に車は動き出している。
信号待ちで止まったところでドアを開け、サッと逃げ出そうかなどと頭の中でシュミレーションしてはみるものの、はたしてそう上手くいくものか!?
気付かれないように目が覚めた時の体勢のまま身動きもせず、薄目を開けて運転席と助手席の二人を見るが、やはり雑談していて気がつく気配は無い。
スイマセンと車を止めてもらおうか!?
しかし今更…。
ますますヤバい!
いっそのこと、早いとこ見つかってしまって謝ってしまいたいと思ったり…。
そうこうしているうちに車は田んぼの中を走っているらしく窓の外は田園風景だ。一層心細くなってきた。
いったい何処へ連れて行かれるんだろう…いや、そもそも自分が勝手に人様の車の乗り込んだのだ。
そんなドキドキな最中、突然足元から音楽が流れ出した。
ふと見ると、自宅にあるはずのデスクトップのパソコンが荷台にあり、インターネットに繋がっていて、それがまたYoutubeで音楽が流れ出していたのだ!
慌ててが、やはり気付かれないように体勢を変えず、足元にあるマウスを足で操作し、やっとこさポーズボタンを押し、音を止めた。
ふぅ~ ドキドキ…。
しばらくして目的地に着いたらしく、車が止まった。運転席と助手席の男たちがそれぞれドアを開け外へ出た。
ヤバっ…運命の瞬間である。
すると、助手席にいたらしき男が後の扉かを開く。
「す すみません!」
そう謝る俺をチラッと見たが、ほとんど無視し、ちょっとした荷物をつかんで出て行った。
「…」
すると今度は見知らぬ若い女性が荷台に乗り込んで来た。
サッとその場を逃げ出したいが、大事なパソコンを置いて逃げる訳にはいかない。
女性に事情を話そうとするが、しどろもどろで言葉にならない。
「あ あの…」
すると女性がキツい口調で
「だからあなたどうしたいわけ?」
「あ…」
「だからあなたどうしたいわけ?」
そこで目が覚めた。
久しぶりにドキドキの夢をみた。
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